◆生前に建てるお墓◆

従来お墓というのは、亡くなった人を偲び供養するためのものとして認識されてきました。
墓石のデザインもそれほど種類はなく、縦置きで背が高く重厚感のあるものが好まれてきました。
今、その墓石の選び方に変化が出てきています。今までの形にとらわれない自由なデザインを好む人が増えてきたのです。
故人が生涯携わってきた仕事や趣味をモチーフにしたもの、思い出の品をかたどったものなど、数えればきりがないほどです。
置き方も横置きの形が増えてきつつあり、中には円錐型など個性的な形のものまであります。
石の種類についても、様々な種類のものがあります。

特に洋型の墓石はやわらかい色合いやテクスチャーが人気で、故人が女性の場合などは洋型の墓石を選ぶ遺族も多いようです。
また、以前は遺族が選ぶ事が多かった墓石ですが現在は生前のうちに購入する人達も増加しています。
自分の好みでデザインし墓石を決めるなど、こだわりのお墓を造りたいという想いなのでしょう。
しかしそればかりではなく、昨今の少子化の事情から自分の子供にお墓の事で迷惑をかけたくないという気持ちがあるのでしょう。
それが生前中にお墓を建てるという事を検討する、理由の一因になっているのではないでしょうか。